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資金調達だけじゃない! クラウドファンディングの真の価値とは?

こんにちは、fanicon運営チームの西村です。

先日弊社とTuneCore様、CAMPFIRE様合同で「withコロナ時代にアーティストが打てる手をまとめてお伝えします」と題したセミナーを実施させていただきました。

セミナーでは少し時間が短かったことも有り、CAMPFIREの廣川さんにクラウドファンディングについて聞ききれない部分がありましたので、改めてインタビューさせていただきました!

まさにタイトルに有る「クラウドファンディングの資金調達以外の価値」について深堀りして伺いましたので、是非ご一読下さい!


クラウドファンディングのPR効果とは?

本日はよろしくおねがいします!
前回セミナーでもクラウドファンディングは資金調達だけでなく、PR効果とコミュニティ強化という側面が有るというお話をいただきましたが、本日は是非詳しくお伺いできればと思います。

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では早速、「PR効果」についてお話させていただきます。
具体例でお話するのが良いと思うのですが、コロナの状況になって最初に話題になったのはBADHOPさんのプロジェクトでした。

最終的には7800万円以上集まったプロジェクトだったんですが、1日目の時点でも3000万円を超えていました

ポイントは、「途中経過が話題になりうる」というところです。

これは勿論金額が大きいと話題になりやすいというのも有るのですが、
目標金額を達成できたり、節目の金額が集まったときに「〇〇万円集まりました、皆さん応援ありがとうございます!」みたいなツイートをするとそのツイート自体が拡散されます。それきっかけでまたプロジェクトを知ってくれる人が出てきます。

プロジェクトが終わった後に関しても、ちゃんと「集まりました!」ということを発信し、それがメディアに取り上げられたりするケースもあります。

資金を集める過程自体が情報価値を持つというところがポイントです。

なるほどです!
そういったPR効果を意識したときにプロジェクトを立ち上げる際のコツとかあったりするんですか?

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目標金額の設定は大事なポイントです。
例えば、映像作品を創りたいとなったときに、500万円掛かるとして、目標をそのまま500万円にすることが必ずしも正解ではないと思っています。

大切なことはファンの方と「目標達成の喜び」を共有できるようにすることです。いきなり500万円や1000万円と大きな金額を設定してしまうと、ファンの方たちが「え、達成できるのかな?」と不安に思ってしまうこともあるかもしれません。

また、それによって義務感が生まれて支援や拡散に疲れてしまったりというケースも有ります。一回のプロジェクトで頑張りすぎてしまい、今後参加しなくなるというのが一番もったいないです。


目標が高すぎるとプロジェクト中も「まだ200万円か、、、」みたいな見え方をしてしまいますし、プロジェクトがどんどん光を失ってしまいます。それは今回のテーマの一つでも有るPR効果の観点からもあまりよく有りません。

しっかり達成できて、その快感をファンと一緒に共有できるような目標金額の大事さをいつもお伝えしています。

その意味ではかかる金額を最初の目標金額として設定することが必ずしも正ではない、ということを知ってほしいですね。

なるほど。達成の快感を一緒にファンの方と味わうというのがキーワードですね。ちなみに光を失っていかないように、開始後にできることはあのでしょうか?

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そうですね、クラウドファンディングはオープン直後が一番伸びやすいタイミングで、一回ガッと伸びて、そのあとは少し緩やかになっていき、最終日1週間前とかぐらいからまたどんどん伸びていく、みたいな流れになることが多いです。
※プロジェクト開始から24時間以内に目標金額の20%以上支援が集ったプロジェクトの成功率は、約94%というデータがあります。(プロジェクトの平均期間は45日 =約1ヶ月半)

ですので、途中で山がなだらかになりすぎないように、話題を提供し続けることは大事ですね。

具体的には、どういうことをしていくと中だるみを解消できるのでしょうか?

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まずは節目を逃さず情報発信することが最重要です。
例えば200万円目標で100万円達成したときなどは、「50%の100万円突破しました!」と、すかさず発信する。 これは本当に意識してやってほしいです。

また、熱量の高い支援者がある程度支援し終わると中だるみ状態になりやすいです。新たな支援者を巻き込む為に、さらなる目標金額を設定したり、追加のリターンを導入したりすることがオススメです。

新しいリターンを追加することで、最初のリターンが響かなかったファン層に届くかもしれませんし、すでに支援してる方たちも新しいリターンに魅力を感じてもう一回支援してくれるかもしれません。リターンを追加することでプロジェクトがさらに伸びることが多いです。

プロジェクトをはじめてみるとファンの方からもこういうリターンがほしいと連絡をいただいたりするので、その意見を基に追加される方もいらっしゃいますね。

なるほど、なるほど。

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最後にやっぱり配信やリアルイベントでの発信は欠かせないかなと思います。
現在のコロナの状況では配信が主にはなると思いますが、文章だけでなく直接呼びかけるパワーはとても大きいです。自分たちの思いをしっかりと言葉で届けるという意味で、配信やイベントでも必ず時間をとってプロジェクトの告知をするべきだと思います。

大事なポイントが凝縮された説明ありがとうございます。。!
ちなみになんですが、タレントさんやアーティストさんの中で告知が苦手っていう方はいらっしゃいませんか?
お金に絡むことなので、言いにくい人もいらっしゃるかなと感じたのですが。

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いらっしゃいますね。
「支援してください」と直接的な呼びかけに抵抗がある場合は、途中経過の報告だけでもいいですよ、とお伝えしてます。

「50%まできました、ありがとうございます!」であれば抵抗感が減ると思いますので、そういう途中経過の報告と御礼を自分の言葉で伝えて下さい、とお伝えしています。

そうすることで、自分のこのプロジェクトを達成させようと頑張っている姿勢や支援してくれた方への感謝がファンの方に伝わります。これがちゃんと伝われば、「支援してください」と言わずとも、自然とファンの方たちはしっかりついてきてくれますし、リツイート等で応援してくれます。

必ずしも「支援をお願い」する必要はありません


クラウドファンディングでコミュニティを強固にする、とは?

それではもう一つのテーマである「コミュニティを強固にする」についてもお伺いさせて下さい。

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先ほど「一緒にその達成の喜びを味わう」という話をさせていただきましたが、一緒にプロジェクトに向かっていく仲間としての関係が支援者とアーティスト側にもできてくるので、プロジェクトを通してより密接な関係ができますよ、というのがわかりやすい効果です。

それが積み重なっていくとクラウドファンディングをやる度に支援者が増えていきますし、前回は1万円の支援だったけど、今回は2万円支援してくれるということも起きます。

支援者として成熟していく、クラウドファンディングのプロジェクトを一緒に達成する為の仲間として毎回協力してくれるようになっていくのがとても大事なことだと感じています。

最初のプロジェクトで集まった金額は50万円、次のプロジェクトでは100万円。今回は200万円!みたいな。

集まる金額が大きくなれば、製作物やイベントのクオリティも上がっていくのでファンの方も嬉しいですよね。この双方にとって好循環が生まれてくる状態がクラウドファンディングの理想形だと思います。

実際にそういう好循環を生んだ事例は有るのでしょうか?

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ひとつはフィロソフィーのダンスさんの事例ですね。
過去に3回プロジェクトをやられてますが、どんどん支援額を伸ばしています。

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直近では、WACKさんが事務所全体からグループ、アーティスト個人まで行われているのも非常に成功している例の一つだと思います。

WACKさんのファンにとっても、クラウドファンディングに参加して応援することがナチュラルになってるのという感じがありますね。

なるほどな、確かに。

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あとはOVERDRIVEというPCゲームのレーベルさんがあるんですけど、そこが音楽をテーマにしたゲームを出されていて、新作やイベントのたびにクラウドファンディングを実施されていましたが、毎回支援金額がしっかり集まっていて、どんどんファンが熟成されていっているな、と感じます。

何かこれから出来上がるぞっていうニュースが出ると、ファンから自然と「またクラウドファンディングやるんですか」みたいな質問が飛んでくる、みたいな(笑)

それはすごいですね!
どれくらいの頻度で行うケースが多いんですか?

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僕が担当してるアイドルさんとかだと1年〜2年に1回ずつくらいが目安だったりします。
やはり準備にも期間が必要ですし、実際に金額が集まった後に制作の期間が発生する場合もあります。

あとは2回目をやるにしても前回とは違う切り口にしたい、リターンに変化をつけたい、と色々アイデアを練りたくなるケースも多いので、結果として1回目から1−2年後に2回目を実施される方が多いですね。

ちなみにリターンはどんな物が多いのですか?
ユニークなものなどもあれば是非教えて下さい。

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やはり多いのはTシャツですね。
制作物があるプロジェクトだとCDのジャケットなどで新たしいデザインが生まれてきますので、それをTシャツにされるケースが多いです。ファンの方にとっても記念になりますしね。

ちなみにリターンをご提案するときに、金額が上がるごとにリターンの内容がどんどん増えていくみたいなパターンが多いのですが、(1万円の物には5000円で含まれてたものが全て含まれてプラス何か、のような)そこにTシャツを入れずに単品で買えるようにしておくという設定をオススメしています。

特に熱心なファン層であれば1万円など高額の支援をした後に終盤で「最後のひと押しもう1回支援するためにTシャツ買おうかな」みたいな形で、プラスの購入に繋がるものとして置いておくイメージです。価格としても3000~5000円くらいが相場だと思うので、単品のリターンとして切り出してあげることにより、追加で支援しやすくなります。


一方で、ユニークなリターンとなると、アーティストの場合はやはり限定的なイベントなどがすごく喜ばれるなと思っています。人数制限があり普段の規模じゃありえない距離感で会えるイベントなどはやはり価値が高いですね。

コロナの状況もあり、今後はウェブ会議ツールを使ったリターンなども増えてくると思っています。

あとはミュージックビデオを作ろうといったプロジェクトで実際にMVの中で使った小物や衣装などをプレゼントする、という形式も非常に喜ばれます。アーティストさん側も一度撮影で使った服は同じものはもう使えなかったりするので、ある意味WinWinであったり(笑)


やはり、そのプロジェクトの方たちが、やる側が自分たちにしかできないものをしっかりリターンに組み込んでいくことがやっぱり大事かな、ということを改めて感じます。誰でもやれるリターンは魅力が少なくなってしまうので、今回限りでも、やれることを色々考えていくのが大事かなという気がします。

これは最初に伺ったPR効果という意味でも、話題になりそうですよね。

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そうですね、メディアからリターンに注目して取り上げていただくことも多いです。

それでは最後の質問なのですが、クラウドファンディングが1−2年位のスパンでやっていく中で他にどういうサービスと組み合わせていくと相性がいいとかってあるのでしょうか?

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そうですね、それこそfaniconさんや弊社でもコミュニティのサービスが有るのですが、そういうものとしっかり組み合わせて、実施してない期間もファンコミュニティを育てていくというのはとても大事だと思っています。

いきなりプロジェクトを立ち上げて「お願いします!」よりも、常日頃から自分たちの夢や実現したいことについてコミュニケーションすることでファンの方にプロジェクトのストーリーが共有されます

それから満を持してプロジェクトにつなげていけるとより成功しやすいですね。

なるほどです。ありがとうございます!
是非今後faniconでコミュニティを固めながら、要所要所でCAMPFIREさんで資金調達 & PR & ファンコミュニティ強化を行っていくといったコラボレーションが行えると嬉しいです!
引き続きよろしくお願い申し上げます。


本記事で興味を持った方は是非下記をチェック!


■CAMPFIREさんのサイト

■CAMPFIREさんが実施中の「新型コロナウイルスサポートプログラム」

■ファンコミュニティサービスの併用も!



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