fanimediaバナー-02

ファンにもそれぞれパターンがある~対談 with 石原夏子さん #2~

THECOO株式会社 代表の平良真人と、ファンビジネス や ファンコミュニティ に関わる方々との対談シリーズ。

ファンを時間と深さで測るとコア度が見えてくるという話しや、コアファンになる瞬間について前回お話しを伺いました。( #1 はこちら

今回も、「 偏愛ストラテジー 〜ファンの心に火をつける6つのスイッチ〜 」著者 石原夏子さんと「コアファンの定義」を更に深掘りしていきます。

石原夏子(いしはらなつこ)
株式会社電通
クリエーティブ・ディレクター / コミュニケーション・デザイナー
1999年 電通入社。
ストラテジック・プランナーを経て、
現在ではキャンペーンの戦略立案およびディレクションを担当。
著書:偏愛ストラテジー 〜ファンの心に火をつける6つのスイッチ〜

ファンは3つのパターンに分けられる

石原夏子氏( 以下、石原氏 ):
私の本は女性が書いている女性ファンを分析した本だと言われたことがあって、もしかしたら、愛情を注ぐとか偏愛は女性の方が多いのかもしれないですよね。
確かに、私もアーティストに対してオカンな気分なわけですよ。突然今までと違う路線の歌が出ても「 今回は冒険したかったのね♡ 」みたいな母性を発揮してしまう。

平良真人( 以下、平良):
女性が書いたって面白い視点ですね。僕はコンテンツから入るタイプだけど、エレファントカシマシのコアファンの石原さんの場合は人ってことですよね?やっぱり宮本さんなんですか?

石原氏:
つまり、ジブリが好きか宮崎駿が好きかみたいな話ですよね。宮崎駿さんが書くものならなんでも好きって言う人もいれば、ジブリというブランドが好きって人もいる。

私の場合、エレファントカシマシというバントが好きです。あの4人がいたからこうなっているのだと思うし、4人それぞれに好きですし。ただ、メンバーチェンジのない稀有なバンドなので、ブランドとしてのエレファントカシマシが好きという訳ではない気がしていて、もしメンバーチェンジがあっても好きかと言われると、わからないですよね。

平良:
人軸でいくと、メンバーの個性が好きになるとかもあると思うんですけど、4人のバンドが好きってことなんですか?

石原氏:
あの緊張感が好きですね!

平良:
それはやはり『作品』ではなく『人』のファンってことですか?

石原氏:
それで言うと、私は、彼らの追っかけでは無いと思っていて、彼ら一人一人のプライベートが知りたい訳じゃ無いと思っているんですよね。

平良:
なるほど。赤塚も同じこと言うんですよね。

石原氏;
赤塚さんは誰が好きなんですか?

赤塚:
欅坂46 が好きです。男性アイドルが好きな時期もあったのですけど、エンターテインメントに対してお金を払っている感覚で、付き合いたいとか個人的に仲良くしたいとは思わないかもしれないですね。会えたら嬉しいには違いないんですけど。笑

石原氏:
好きの中にもレイヤーがあるってことですよね。
「 エンターテイナーとして好き 」なのか、「 生み出す作品が好き 」だったり、「 この人と付き合いたい 」みたいな人もいる。

平良:
なるほど!3パターンあるわけですね。3番目はちょっと怖いですね。

石原氏:
そうですよね… 追っかけ問題はありますよね。

ここに関しては、送り手側も区別がついている人とついていない人がいるのかなとは思います。
椎名林檎さんが椎名林檎のことをどれだけ言われても、椎名林檎というアーティストの批判であり、1人の個人とは別だから平気と仰ったという記事を見たことがあって、それは、椎名林檎としての活動と個人を別と捉えているからなんだろうなって感じたことがありますね。

平良:
これはアーティスト側の人にも聞いてみたいですよね。ファンの定義は本当に難しい。

石原氏:
難しいですね…。

アーティストはヒーロー?神様?

平良:
石原さんがファンで居続けられる理由はどこにあるんですか?

石原氏:
外で人と会うより篭って自分で遊ぶタイプで、もともとハマりやすい体質という前提はあると思うんですけど、なんでエレカシだったんでしょうね…。

平良:
エレカシを最初に好きになったきっかけは何だったんですか?

石原氏:
「孤独の旅人」のミュージックビデオを見た時ですね。転調するところで花壇を蹴り出し、花を引っこ抜いてドラムの人に当てるという内容で、度肝を抜かれてかっこいいなと思ったんです。
私のヒーローですね。生まれ変わったら宮本浩次になりたいって思いますもん。

平良:
おー!それは、少年野球やっている子がイチローになりたいって言っているのと同じってことですよね?

石原氏:
そうですね。ああいう風になりたいんだと思いますね。自分が出来ないことをやってくれている感じとか、自分の先をいってくれている感じとか。彼らが活動を続けてくれていることがすごく嬉しくて。10年後、彼らと同じくらいの情熱で私は生きていられるのだろうかって思います。挑戦し続けている人生の先輩、ヒーローです。

平良:
ああなりたいってことですよね!?

石原氏:
どっかでああなりたいって憧れ。無理だけど。笑
あとは、彼らの活動を助けたい!みたいな、おかん的な気持ちと両方があります。

平良:
ああなりたいっていうのはどういう感情なのか…僕とは全然違いますね。

石原氏:
コンテンツがお好きなんですもんね。

平良:
そうですね。僕が一番好きなのは、レディオヘッドなんですけど、ヒーローでは無いかもですね。

石原氏:
歌が好きってことなんですかね?

平良:
曲ですね。出来上がった作品が好きですね。彼らが作るものは好き嫌いはあれど、絶対的に支持しますね。でも、ヒーローかって言ったら、なれないと思っていますね。

石原氏:
もちろんなれないとは思っていますよ。笑
生まれ変わったらなりたいって感じですかね。

平良:
そうですか…生まれ変わってもなれない気がしますね。それでいうと絶対無理な気がします。ヒーローというより神様に近いですね。

石原氏:
なるほどー!確かに神様的なところもあります。

平良:
僕の中では、実存していないんですよね。偶像に近いです。本人が目の前に居たら、びっくりはしますけど、喋ってくれても、うーんって気がしますね。演奏してくれたら涙流すと思いますけどね。

石原氏:
それは作品が好きだからですよね。
そういうタイプのものもあります。映画監督とかは作品が好きですね。
だから、私にとってのエレカシは稀有な存在なのかもしれないです。ヒーローでもあり、作品も好きで、活動もあってという全部揃いであったから。

平良:
同じコアファンなのに、スタートが違って、求めているものも違うという、本当に面白いですよね。

石原氏:
だから消費スタイルも違いますもんね。

平良:
でも、結果としてコアファン側が出しているアウトプットは、いいよいいよ!ってみんなを巻き込んでいくじゃないですか!?
普段は引き篭もっているタイプの人でも、インターネットを通して広めていたりしますし。ハブになるというか。

石原氏:
間違いなくコアファンがファンを呼んでいると思いますね。

平良:
マーケティング的にはそこが計測できないですよね。そこが出来るようになったら面白いですよね。
仮にファンとコアファンが2種類しかいないとして、ファンベースが広がればコアファンも増えるのか、因果関係がよくわかっていないんですよね。コアファンが増えたらから、ファンも増えているのか。

石原氏:
なるほど。両パターンありそうですよね。

つづく。


コアファンにも、「 エンターテイナーとして好き 」「 生み出す作品が好き 」「 この人と付き合いたい 」と3つのパターンがあり、それぞれで好きになるポイントも違って、消費スタイルも違うことがわかりました。一方で、どんなコアファンであっても、「好き」を発信して周りを巻き込むスタイルは変わらず、コアファンはファンを呼んでいるとも言えそうです。

編集・構成 / 赤塚えり

コアファンを考える #1  〜情報量の多さがコアファン化に繋がる〜
コアファンを考える #2 〜ファンにもそれぞれパターンがある〜
コアファンを考える #3 〜ファンとの距離感にもイノベーションが必要〜
fanicon は、アーティストやタレント、インスタグラマー・ユーチューバーなどのインフルエンサー( アイコン)の活動を、コアなファン( コアファン )と一緒に盛り上げていく会員制のファンコミュニティ アプリです。


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

9

fanimedia

タレントが「自分らしく活動する」ために、ファンとの関係性を考えるメディア -- 月額会員制 ファンコミュニティアプリ fanicon ( https://fanicon.net/icon )公式メデイア
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。